2022年10月11日火曜日

穂高継続

 6:00沢渡

6:45上高地バスターミナル

8:30横尾

10:00屏風岩T4登り始め

11:00フリークライミング取り付き

18:00登攀終了

19:25屏風の頭

22:00奥又白池着

23:15就寝

4:00アラーム

5:10出発

6:30取り付き?

8:00右の謎ルート核心ピッチ登り始め

9:45北条=新村ルート核心

11:30北尾根に合流

13:00前穂高山頂

16:00上高地バスターミナル

1日目 歩き7時間15分 登攀8時間

2日目 歩き4時間10分 登攀5時間半

王とパタゴニアに向けたトレーニングをしたかったので、穂高での継続をすることに。最初のプランでは屏風岩から前穂高東面、滝谷。ただ日程は二日間しかないので、バスの時間を考えると非現実的。無難に?今回の計画に落ち着いた。

実は穂高の屏風岩で登る計画は今まで何度もたてていたのだが、毎回天気が悪く、念願の穂高屏風岩となった。(2月に右岩壁には行っている)

今回の天気は2日目の夕方から雨が降る予報だったが、雨はしばらく降っていなかったので状態は良いと思っていた。


当日朝、沢渡には6時発の始発バスに間に合うように向かった。ところが始発の2台は満車。前後にいた二人を無理やり?誘ってタクシー相乗りで入山。

夏シーズンの上高地に入るのは4年前の涸沢紅葉テント泊以来で懐かしい。

クライミングの話や仕事の話をしながらテクテク歩いて行き、岩小屋跡から渡渉する。水量はふくらはぎ程度で大したことはなかった。

明瞭なケルンなどはないが、1ルンゼ押出(ガレ沢)を辿っていけば良いので迷わない。



T4尾根はジャンケンで王リード。練習で登山靴で登ると言われたが、それでは少し悪そう。遅くなるという理由で、クライミングシューズに履き替えてもらう。その代わりに練習を兼ねて、マイトラ使ったコンテで一気に登った。50mのロープは丁度良感じ。

バンドについたら右にトラバースし、フリークライミングの凹角へ。ここから荷物は全てフォローが担ぐ。奇数は小峰リード。1P目、5mほど登ったところで、いきなり50cmくらいの岩を落としそうになり肝を冷やす。抜け口の数メートルはラインに迷ったが、大胆にフェースに出て登った。5.10はありそう。

2P目 右にトラバースした後、脆そうな岩をプアプロでレイバック。フォローでできる気がしないのでユマールした。ここで合計2.5l近くあった水を1.5l位に捨てる。

3P目 核心。いつも濡れているというピッチだが、この時はチョークが使えないほどに濡れているのは一手だけ。状態に助けられてなんとかオンサイト。王も荷物を担いでノーフォール、コヤツ凄い。。

4P目 1番ランナウトするピッチ。トポでは右にトラバースした後左上に上がるようだが、傾斜も強く難しすぎるのでやや右寄りから登っていた。

5p目 トポだとⅤ-だったので、途中で切ってショートフィックスで同時登攀。ただ、意外と悪くてすぐに追いつかれた。ソロシステムでランナウトはかなりビビってしまう。。

6P目 雲稜までのトラバース。ここも意外と悪い。。

7P目 150m?何かの記録でヨセミテのような。、と書かれたコーナー。出だしが悪かった。後半やさしくなってきたのでマイトラかましてから同時登攀。

トポに「泥のルンゼ」と書かれていたので、リアル泥を想像してビビっていたけど普通のルンゼだった。

ロープを片付けたあたりでちょうど日が暮れる。ところがここからが長かった。踏み跡はあるにはあるのだが、完全にハイマツの薮に覆われてしまっていた。足は普通に地面を踏めるが、上半身藪漕ぎで進む。こういうの嫌いではない。頭につくとカラフルなテントが綺麗な涸沢が見えた。紅葉の涸沢の記憶を思い出す。

さてここからが長かった。頭から2時間半の歩きで奥又白池へ。下りは話しながら進むも、最後池までの登りは黙々と進んだ。キツかった。。ヘッドランプが!と思ったらテントの張り綱だった。先客は3張。

池の水を煮沸して飲むつもりでいたが、王が中又白谷源流の湧水を発見する。中又白を遡行した時の記憶ではひたすら藪のツメだったと思ったのだが、、。

とにかくこれが本当に美味かった。

ロープでツェルトを張り、テーブル状の岩の上で飯を食って寝た。モンベル5番の寝袋だったが意外と寝れた。


アラームを4時にセットして起床。早起きしたと思ったが、王曰く元の計画より遅いらしい。スケジュール管理甘々な自分だ。

振り返ると夜が明けていて、池が見えるようになっていた。

前穂高はガスの中。ここからガレ沢を横断していくのだが、落石を誘発しそうで怖い。

王に意外と柱状節理ですねーと言われたが、全てが浮いているように見えて恐ろしい。取り付きがよくわからないが、それっぽいところでロープをつけて登ってもらう。

昨日の順番の続きで王リード。雨が降ってきて岩も濡れる。北条=新村を登るつもりが、月稜か甲南ルートに入ってしまったらしい。

2ピッチ目 頭上に垂壁が若干被ったコーナー状があり、その右を登る。クラックがなく、相当に古いハーケンにクリップし進むも、ホールド乏しくエイド。絶対に落ちたくない感じ。今回の山で1番必死になり、左上のテラスへ抜けた。

3P目 真上に近年崩壊した面が。真っ白い。左にトラバース。ネットの記録で見た、ハイマツのないハイマツテラスに辿り着く。

4P目 青白ハング。2ピッチ目に比べてとてつもなく安定した硬い岩を快適に登る。スピード優先で残置も使った。

フォローもこれぐらいの難度だとフリーで問題なし。

5P目 表銀座の山をバックにトラバース。

北尾根に合流。3-4のコルで降りてくるパーティがいたので待機。時折突風があり下り坂の天気を感じる。


この日のうちにバスに乗るために急ぐ必要があったので、核心のチムニーはノーロープで。クライミングシューズを履いてチョークをつければ安心感があった。

そのまま一気に前穂山頂まで。



重太郎新道はやはり長い。


意外と余裕を持って帰りのバスに乗った。お疲れ様。

王と本格的に山に行くのは初めてだったけど、わりと飄々としていて頼もしい奴だ。王は残置も一切使わず、フォローでも全部フリーで抜けてきた。とんでもない奴かもしれない。

反省点
アスペクト 8.5でも踵が痛くなった。クライミングシューズの時に靴下を履いたら随分マシになったので次回は最初から。
歩きで汗冷した。次は積極的に上裸。
水は作れるor汲めるのなら少なく。
ギアは今回のでちょうど良い。
ロープは50でよかった。穂高に限れば40mでも良い。
同時登攀時声聞こえないのでより慣れる。
クライミングはまだまだ続けられそう。上半身は元気。ただ、心肺機能(北尾根で息が上がった。高所だから?)、脹脛、下半身の持久力が足りてない。
朝はもう少し早く。。


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