2022年1月7日金曜日

行縢山 椿2

 5日は疲れが溜まっていたのでレスト。

延岡の綺麗なスタバや、駅近の理容室、丸か湯でゆったりと過ごした。お世話になった店員さんは70歳の女性でこの辺の事をいくつか教えてもらった。行縢おろしという風が吹くから寒いだとか、高千穂おろしもあるだとか、行縢に向かっていく川のランニングコースがいいだとか地元情報を仕入れた。



6日、朝起きると夜から降っていた雨がまだ上がっていない。予報より降り続けるのでモヤモヤしたが、10時には家を出た。

昨日からの短期的な減量で足取りが重い。頭も冴えない。シャリバテの様な感じだ。

取り付きへ着いた頃には雨は上がった。今回はテルくんが左を開拓してある事もあり、1ピッチ目、2ピッチ目にfixを張っており、2ピッチのユマーリングで大ハング下へ。流石にここは一切濡れていなかった。


アップ兼、ヌンチャクの長さ調整の為すぐに一度登る。疲れないように核心はアブミでパス。それでもまあまあ疲れる。上部のヌンチャクを60スリングに交換し、リップまで辿り着いた。ハングの上は想像以上にびちょびちょだった。


テルくんは、左下にある弓状クラックの終了点を打ちたいという事で、テラスから左への大トラバースを試みていた。結果的には最後壁があまりにボロくなり敗退。大ランナウトをしながらよく往来したなと感心した。


今度は、弓状クラックを登ってからハング帯に突っ込んでみるとの事で、fixを降りてビレイした。

前回残していたカムを使いながらもなんとかクラックパートを終え、未知のボロボロハングに突っ込む。ハング内にヤバそうなスモールカム0.2を決め、ムーブを起こした瞬間、ホールドが欠け、プロテクションの岩が欠け6mほど落ちていた。

ハング帯は全部のホールドが不安定で、これ以上は無理という事でエイドダウンし帰還してきた。それにしても、凄い気持ちの強さだった。


そうこうしているうちに時間は15時半、ハング上の垂壁も乾いたように見える。せっかくのレスト明け、ここで一度椿3ピッチ目をトライする事にした。

体を体操やフィンガーボードで無理やり温める。これからのトライはダメ元、やり直しのトライが勝負と言い聞かせて気負いすぎずにトライ。


最初のボルダームーブでは相変わらず落ちそうになるも、超えた。そこからの一番ハードなムーブ。何故だか出来る様になっていた。これはまさか登れるトライか、、。

残りは入念にムーブを確認していたので絶対に落ちない。と自分自身に言い聞かせる。丁寧に、レストポイントでは20分以上休んだか、とにかく慎重に登り続けてハング上へ。終了点までにあるガバフレークは濡れていたが、落ち着いて登りきった。


積年の課題が登れた。しかも思っていたより少し早く。とてもスッキリした感じでロワーダウン。

最終ピッチは去年僕がリードしたので、テルくんに聴いてみるもやらないとのこと。

1-2ピッチを今回はユマールしていたし、まあいいかとフォロー回収した。




下山後、開拓隊長のマルボーさんから返信が来ていた。

もともと広島ルートをフリー化するためにはじめた開拓だったが、ようやく各ピッチRPする事ができた。バラしRPが成功し、いい気分になって、銭湯まで車を走らせる。湯船に浸かりながら改めて思った。今の状態じゃ、あのルートを登った気にはならない。


やはり上まで抜けないと、自分のやりたいクライミングはそういう事なんだと思う。

登りにきたのはフリークライミングの14bでは無い。「行縢山雌岳 広島ルート フリー」を登りに来たんだ。

相方のテルくんは完全にボルダーモード、レッドポイント後回収した時も「やっと終わった」と言われる始末。左に張ったfixの撤収など、諸々の作業がやっと終わったという事なんだろうけど、、ビレイも大変だよな。

パートナーに負担をかけている事は重々承知の上だけど、ワンプッシュで登りきりたい。このルートは納得した形で登りたい。


この日の夜、沸かしたての鍋の取手が突然外れて太ももを火傷した。

7日
朝一皮膚科医で診察を受けて薬をもらう。

追い打ちのように病院からの帰路で脱輪。ロードサービスで対応してもらえたので良かったけど、かなり疲れているんだな~と実感。

昼過ぎからテルくんの希望でたぶのきエリア。僕は岩に触らないようにレストした。
前勤めていた会社の先輩たちがいて、久しぶりに何気ないボルダリングの日常を過ごした。

正直まだ疲れていて、こんな状態で明日トライしていいのかと何度か迷いも浮かんだ。
いやでも、今回僕はこれを登りに来たんだ。明日は頑張ろう。

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