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ヤマレコ使ってみた。
パタゴニアのトレーニングで12/25に瑞牆マルチを登ってきた。
天気は丁度クリスマス寒波。マウンテンフォーキャストの予報では好天時のフィッツロイ本峰よりも10度くらい低い予報となっていた。
7:30ゲート出発
車の温度計-6℃。無風なので良かった。
9時頃調和の幻想登り始め。本番想定で荷物を担いで登る。
1日を通して、この1ピッチ目が1番キツかった。とにかく岩が冷たい。リードの僕は中厚手の靴下にアスペクト8.5、基本グローブ、難しいところは素手で。クラック内の氷はほぼ無く、影響無かったのだが傾斜の強い所でフィストは決まらなかった。一ヶ所A0。荷物が重すぎる。。この日は練習としてカイロを使わなかったけど、-10℃の時にカイロが機能するかは確かめておきたかったかも。
1番やばいと思ったのは、クライミングシューズの冷たさ。大きめサイズではあるけど、それなりに血流が悪くなっているから、今までにない足先の冷たさ。凍傷になるかと思った。
途中、なんでもない易しい所で足がスリップした。岩は乾いていても、シューズについた水分が凍ったのか、岩の表面に水分があったのか。低温化では無理すると事故りそう。
2ピッチ目からはさっきまでの冷たさは無くなった。体が温まってきた。3ピッチ目からは日もあたり、素手でも問題なく登っていける。
木登りからスラブに入るルートは王リード。7月にやった時でも怖かったのに、ブカブカシューズ、荷物あり、低温化で素知らぬ顔で登っていたのには驚いた。本人曰くランナウトに強いらしい。
自分はこういう時怖くて時間をかけ過ぎてしまうので、アルパインクライミング に向いていないなと考えてしまう。
トップアウト後、トップから60m一本+バックアップラインで懸垂するも、間違えて右のルンゼに降りた。一つ下の終了点まで届いたが、灌木が多く引っかかりそうだったので登り返して待たせてしまった。次のピッチはさっきの下降でデポしたザックを回収するために敢えて右から懸垂。この時一本懸垂のカラビナを外さなかったのと、ロープがクロスしていたのでスタック。登り返して真下にやり直した。
ここからは同時懸垂の練習で降りる。
雪の上にクライミングで立ってしまうと、たちまち凍ってしまうようだ。雪の上に立たない、凍ったら懐で溶かして乾かす。
14時過ぎており、黄金の風は時間的に厳しいということでカナトコルートを目指す。不要な寝袋やジェットボイル、デカキャメをデポした。
無雪期は何の気なしに通っている、なんて事ない大岩を超えられずに右から巻いた。
15時頃カナトコスタート
気温は-10℃くらいだと思うけど、南面の岩はそんなに冷たく無く、1-2ピッチ通しで素手で登れた。
歩き〜ピークまではアプローチシューズで、コンテを交えながら。途中被ったワイドが難しく出来なかったけど、素手で登ったら簡単らしい。もっと臨機応変にグローブ脱着しなくては。
下降は同時懸垂のトレーニング。
12月下旬の瑞牆は景色も違っていて、クライミングの内容も違うしなかなか楽しめた。冬靴では無くミッドカットのアプローチシューズ、というのも軽快で良い。
下山中に王から小川山のフリールートの話を色々聞いたけど、今はフリーのルートに対して全然気持ちが乗らない。自分は本当に同時進行はできないタイプなのかも。
あとは氷のルートをちゃんと登って、冬山の感覚を取り戻したい所。だけど年末年始の予定が。。
2022.11.19
1人黙々とミジララテスタ(初段)にトライすること小一時間。
突然、誰もいないはずの岩の上から人声が。下がってみるとオジサンが居たではないか。
どうやら岩影でおむすびを食べていたらしい。その後3G(3段)にロープを固定し、登山靴で登ろうとして諦めて、岩の上に戻られた。
ミジララテスタはスポットなし、岩の上にオジサン有りで登った。緊張した。
6:00沢渡
6:45上高地バスターミナル
8:30横尾
10:00屏風岩T4登り始め
11:00フリークライミング取り付き
18:00登攀終了
19:25屏風の頭
22:00奥又白池着
23:15就寝
4:00アラーム
5:10出発
6:30取り付き?
8:00右の謎ルート核心ピッチ登り始め
9:45北条=新村ルート核心
11:30北尾根に合流
13:00前穂高山頂
16:00上高地バスターミナル
1日目 歩き7時間15分 登攀8時間
2日目 歩き4時間10分 登攀5時間半
王とパタゴニアに向けたトレーニングをしたかったので、穂高での継続をすることに。最初のプランでは屏風岩から前穂高東面、滝谷。ただ日程は二日間しかないので、バスの時間を考えると非現実的。無難に?今回の計画に落ち着いた。
実は穂高の屏風岩で登る計画は今まで何度もたてていたのだが、毎回天気が悪く、念願の穂高屏風岩となった。(2月に右岩壁には行っている)
今回の天気は2日目の夕方から雨が降る予報だったが、雨はしばらく降っていなかったので状態は良いと思っていた。
当日朝、沢渡には6時発の始発バスに間に合うように向かった。ところが始発の2台は満車。前後にいた二人を無理やり?誘ってタクシー相乗りで入山。
夏シーズンの上高地に入るのは4年前の涸沢紅葉テント泊以来で懐かしい。
クライミングの話や仕事の話をしながらテクテク歩いて行き、岩小屋跡から渡渉する。水量はふくらはぎ程度で大したことはなかった。
明瞭なケルンなどはないが、1ルンゼ押出(ガレ沢)を辿っていけば良いので迷わない。
T4尾根はジャンケンで王リード。練習で登山靴で登ると言われたが、それでは少し悪そう。遅くなるという理由で、クライミングシューズに履き替えてもらう。その代わりに練習を兼ねて、マイトラ使ったコンテで一気に登った。50mのロープは丁度良感じ。
バンドについたら右にトラバースし、フリークライミングの凹角へ。ここから荷物は全てフォローが担ぐ。奇数は小峰リード。1P目、5mほど登ったところで、いきなり50cmくらいの岩を落としそうになり肝を冷やす。抜け口の数メートルはラインに迷ったが、大胆にフェースに出て登った。5.10はありそう。
2P目 右にトラバースした後、脆そうな岩をプアプロでレイバック。フォローでできる気がしないのでユマールした。ここで合計2.5l近くあった水を1.5l位に捨てる。
3P目 核心。いつも濡れているというピッチだが、この時はチョークが使えないほどに濡れているのは一手だけ。状態に助けられてなんとかオンサイト。王も荷物を担いでノーフォール、コヤツ凄い。。
4P目 1番ランナウトするピッチ。トポでは右にトラバースした後左上に上がるようだが、傾斜も強く難しすぎるのでやや右寄りから登っていた。
5p目 トポだとⅤ-だったので、途中で切ってショートフィックスで同時登攀。ただ、意外と悪くてすぐに追いつかれた。ソロシステムでランナウトはかなりビビってしまう。。
6P目 雲稜までのトラバース。ここも意外と悪い。。
7P目 150m?何かの記録でヨセミテのような。、と書かれたコーナー。出だしが悪かった。後半やさしくなってきたのでマイトラかましてから同時登攀。
トポに「泥のルンゼ」と書かれていたので、リアル泥を想像してビビっていたけど普通のルンゼだった。
ロープを片付けたあたりでちょうど日が暮れる。ところがここからが長かった。踏み跡はあるにはあるのだが、完全にハイマツの薮に覆われてしまっていた。足は普通に地面を踏めるが、上半身藪漕ぎで進む。こういうの嫌いではない。頭につくとカラフルなテントが綺麗な涸沢が見えた。紅葉の涸沢の記憶を思い出す。
さてここからが長かった。頭から2時間半の歩きで奥又白池へ。下りは話しながら進むも、最後池までの登りは黙々と進んだ。キツかった。。ヘッドランプが!と思ったらテントの張り綱だった。先客は3張。
池の水を煮沸して飲むつもりでいたが、王が中又白谷源流の湧水を発見する。中又白を遡行した時の記憶ではひたすら藪のツメだったと思ったのだが、、。
とにかくこれが本当に美味かった。
ロープでツェルトを張り、テーブル状の岩の上で飯を食って寝た。モンベル5番の寝袋だったが意外と寝れた。
アラームを4時にセットして起床。早起きしたと思ったが、王曰く元の計画より遅いらしい。スケジュール管理甘々な自分だ。
振り返ると夜が明けていて、池が見えるようになっていた。
前穂高はガスの中。ここからガレ沢を横断していくのだが、落石を誘発しそうで怖い。
王に意外と柱状節理ですねーと言われたが、全てが浮いているように見えて恐ろしい。取り付きがよくわからないが、それっぽいところでロープをつけて登ってもらう。
昨日の順番の続きで王リード。雨が降ってきて岩も濡れる。北条=新村を登るつもりが、月稜か甲南ルートに入ってしまったらしい。
2ピッチ目 頭上に垂壁が若干被ったコーナー状があり、その右を登る。クラックがなく、相当に古いハーケンにクリップし進むも、ホールド乏しくエイド。絶対に落ちたくない感じ。今回の山で1番必死になり、左上のテラスへ抜けた。
3P目 真上に近年崩壊した面が。真っ白い。左にトラバース。ネットの記録で見た、ハイマツのないハイマツテラスに辿り着く。
4P目 青白ハング。2ピッチ目に比べてとてつもなく安定した硬い岩を快適に登る。スピード優先で残置も使った。
フォローもこれぐらいの難度だとフリーで問題なし。
5P目 表銀座の山をバックにトラバース。
北尾根に合流。3-4のコルで降りてくるパーティがいたので待機。時折突風があり下り坂の天気を感じる。
この日のうちにバスに乗るために急ぐ必要があったので、核心のチムニーはノーロープで。クライミングシューズを履いてチョークをつければ安心感があった。
そのまま一気に前穂山頂まで。
穂高屏風岩の予定が中止になったので瑞牆継続トレーニング。駐車場5時発。
今回は混雑を警戒して最初に十一面アレアレアへ。(実際は全然混んでなかった。)
アレアレアでは核心のクラック、最後のスラブで何度も落ちた
。
絞めに末端壁の完結された青春へ。最終ピッチはC6無しで怖くて登れませんでした。
駐車場に戻ったのは24時。
そろそろ山に行きたいなー。
金曜の夜、急遽N居と瑞牆へ行くことに。
Nは出張で忙しかったらしく、疲れていて?東京から連れ出してくれることに感謝された。笑
朝6時に八王子で合流して8時頃着いた。寝不足のせいか自分も疲れ気味。
リハビリクライミングということでカサメリ沢を提案したのだが、なんと○友ルートを提案された。僕もやりたかったので行き先は決まった。
登山道は濡れ気味で嫌な予感がしていたのだが、○友一ピッチ目の出だしは完全に濡れているが、中間からは乾いてそうなのでとりあえず登る。濡れ場に慣れてそうな地盤がリード。意外とカムをしっかり使う。途中不確実なところが出てきて、落ちそうなのでクライムダウン敗退した。この時左脹脛を痛めてしまう。
気を取り直して左のスプーンカット5.8へ。1ピッチ目の木登りを終え、スラブ末端に辿り着くも、どうも1ピン目まで到達できる気がしない。。岩はコケっぽくしっとりしていて、ホールドもハッキリしないのだ。泣く泣く本日2回目の敗退をすることに。
気を取り直して乾いてそうな宝島へ移動。このルートは最近渉くんによりリボルトされ、気になっていたのだ。実質アプローチの1-2ピッチ目(意外といやらしい)を登ると、とても綺麗な花崗岩が。狙い通り完全に乾いてそうだ。
ここもリードさせてもらったが、泥まみれの登りばかりしていたので、スメアが信用できずにぎこちない登りに。1ピン目の少し上で、いきなりの不意落ち。やっちまった、けどピカピカのボルトに感謝だ。
ロワーして、仕切り直してトライするとなんてことなかった。トポにあるとおり、中間から難しさが増し、今にも落ちそうになりながらもなんとか進んでいく、という充実の内容だった
夜はS、Wが合流。酷く赤裸々な話が弾み、寝るのが遅くなった。もうループは嫌だ。寝るのが遅くなってしまった翌朝は居心地が悪い。
翌日は末端壁予定だったが、思いの外日差しが強かったので不動沢の○友へ向かった。こんなに晴れたのは久しぶりかも。不動沢の駐車場は満車。
○友は相変わらず濡れていた。。
そこで今回は乾いてそうな同カーテン状壁の右カンテルートへ。
一ピッチアプローチ的な登り後、少しボロくて岩茸多めのクラックが現れた。錆びたボルト1本とカム2本でビレイ。10dだが、花崗岩の緩傾斜なのでかなり本気になった。
3ピッチ目はワイド系クラック。見た目に短い。けどしっかり10dで、トライすると随分と傾斜を感じた。
ここでなぜかトーテムの0.5が落ちる。
トップまで行くと、残置カラビナ付きの残置スリングが松の木に巻かれていた。○友は意外と登られているようだ。
下降中するとちょうど南裏返し(12a)と対面した。正直眠すぎたが、こんなアクセス悪いところに来れるチャンスはそうないのでトライする。ボルトはまあまあの状態、間隔も近いので危なくはなかった。にも関わらず疲れ気味なのと、ビビり気味なのでテンションしまくってしまう。2トライ目で登った。ムーブは秀逸でとても面白い。
取り付きまで下降を終えると、そこにちょうどトーテム.5が落ちていた。
2日間不動沢で登ってみて、スラブやランナウト、クラック技術と山に生きる技術が詰まっていると改めて実感した。ボルトは古いのもあるが、落ちないクライミングの鍛錬にまた来たい。
慶大さんと瑞牆マルチピッチ。今回は登攀距離重視という事で3本の継続を目指す。体調のこともあり、チップの駐車場6時発。
まずは太陽の登。4年くらい前に一度登った気がするがムーブはうろ覚えだ。出だし1ピッチ目フォローで何回か落ちた。
そこからツルベで登り、自分のピッチはギリギリ落ちずに登れた。
下降ではロープが溝にスタック。逆末端を使って慶大さんをビレイ。スタックしたロープをグリグリでユマールしていく。もし不意にロープが抜けると大墜落となるので怖い。途中スリングを丸く結んで、スリットにチョックさせていた。ロープは案の定、結び目もなくフリクションで止まっているだけだった。。
続いては人のいる大面岩をパスし、一刀へ。濡れ気味だったけど問題なく登る。途中謎のコーナークラックもリードした。5.10+くらい?
一刀を降りる頃には真っ暗に。ロープのスタックや、アプローチのミスで時間がかかったか。ベルジュエールは20時登りはじめ。完全な夜でも、瑞牆の知ってるルートなら意外と問題ない。むしろスタンスは良く見えるくらいだ。
大フレークまで到達したのだが、内側が完全に濡れている。何故かカムをキャメ1までしか持ってきていないので怖いがやってみる。途中まで行くも、スリップするかもしれないと思い、おとなしく敗退する事にした。