7月に迫っている遠征のトレーニングの為、西丹沢でいくつか滝を登ってきた。
初日はビッグワンと二人で大滝沢へ。個人的に西丹沢は初めて。
馴染みのない山域だったので新鮮。滝のことを棚と呼ぶのも初めて聞いた。
まず雨棚を登り、もう一本地獄棚か涸棚を登るプランで入山した。
実はビッグワンと二人で登ることも初めて。メットの下に巻いた手ぬぐいがとても良く似合う。歩きながら山岳会というものの話を色々聞いた。
途中まで登山道を使って手早くアプローチ。意外にも花崗岩の地質で驚かされた。でもなんとなく脆い。
そしてまず最初に目にした地獄棚。正直支点が取れるようには見えない。極端な渇水時期なら水線中央がいけるかもしれないが、登れるようには思えない。。
小滝を超えて、次に涸棚。こちらは傾斜が緩く登れそう。しかも梅雨時期の為か水量もあり見栄えもよい。
そして目玉の雨棚。一直線に落とされる水流の両側は見事にツルツルのスラブ。
クライミング的にはライン取りが難しそうで、間違えたら詰みそう。ただよく見ると、無理そうに見える最上部にクラックが見えて希望も感じた。
ジャンケンの結果、ビッグワンが2ピッチ目を選び、僕から登る。
数メートル登りとても快適なレッジがあったのでピッチを切る。
続いてビッグワンが2ピッチ目。ご立派なボルトがハング上についているところで残置が途切れるのでルーファイに迷っていたが、見事弱点を見出して突破、凹状を登り次のレッジへ。
3ピッチ目、頭上のクラックへ入る際、ここはできれば残地無視でと思っていたが次の滝の時間や、怪我するリスクを気にして早々にボルトへ鐙をかける。
クラックは見事にフレアしておりリスもなく、緻密でなにもできなかった。。仕方なく残地ボルトでエイド、途中フックからリベットを真近に見たところで、レッジへ激突する圏内に入ると判断。錆錆ボルトでのロシアンルーレットはやらない。危ない上に面白くない。右手のブッシュへエスケープ。
フォローのビッグワンを迎え、立ち木にスリングを巻いて懸垂下降した。
次は涸棚。雨棚を登っているときに対面する姿をみたらぶったち過ぎて登れるようには見えなかったけど、これは正面から見た時のあるある。冷静に横から見ると普通に登れそう。
雨棚で自分のピッチは不完全燃焼なので、1ピッチ目リードさせてもらう。
結局、涸棚は40m、35m、35mの3ピッチツルベで登った。脆い岩、ヌメヌメの岩でランナウトを強いられるタフな内容だが、一切の残地物がない所を自由にラインを選び、オールフリークライミングで登っていける理想的な登攀でもあった。人には勧めないけど凄くよかった。1ピッチ目のピッチを切った所に歩かれた跡があったので、最近もだれか登っているみたい。
下山が遅くなったので、山北町のさくらの湯で温まった。
7:45 入山
8:30 地獄棚
9:00 雨棚登攀
12:30 涸棚登攀 17:00落ち口
18:15 とりつき
19:30 下山
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